STUDIO
WONDER STUDIO STEP
CONCEPT
当スタジオが初めてデジタルカメラを導入したのが2000年のことでした。
いまだフィルムが全盛の時代、印刷の現場でもデジタル画像を扱うルールがなかった頃のことです。
お手本がほとんどない状況下での試行錯誤、高価な機材が実は使い物にならないなどという笑えない話もありました。
それから10年間の世の変わり様はみなさんご承知の通りです。
広告の形が多種多様化、流通の形態も変化するなか、写真の需要は大きく膨らんできました。
しかし残念なことにこの世の中の要請に対してわたくしたちカメラマンが応えきれてないという現実があります。
WEB上で、雑誌、チラシにクオリティの低い写真が溢れている現状。
「ただ写っていればいい」そんな写真を掲載した広告が幅をきかせています。
果たしてそれでいいのでしょうか?
もし画像が重要でないならばラジオCMを流せばすむことです。
やはり雑誌であったりネットであったり、これらの媒体の特徴は視覚に訴えかけられるということです。
その特徴を最大限に生かしきることこそ、わたくしたちカメラマンの責任でありやりがいなのです。
「PRする」ことに慣れていないお客様のなかには「無駄」と思える発注をかけられる方がいらっしゃいます。
ひとつ早い段階からお声をかけくださればこの「無駄」は省けたと思うのです。
「こういうふうに撮ってください」よりは「どんなふうに撮ったらいいのでしょう」といっていただけたら・・・
お客様とともに考え、写真をつくっていく。それがわたくしたちカメラマンの仕事です